「シングルマザーになるきっかけはDV――首を絞められ、子どもと逃げた夜の体験談」
2025年11月29日私がシングルマザーになったきっかけ
当時、夫は酒とシンナーの影響で理性を失っていました。ネットで調べると、薬物やアルコール依存は前頭葉を萎縮させると書かれていました。怒りや衝動を抑えられず、日常の些細なことで暴力を振るうようになっていたのです。私は必死に彼を落ち着かせようとしましたが、効果はありませんでした。
忘れられない、家を飛び出した夜
ある日、普段帰って来ない夫が帰宅しました。いつも帰って来ないので、私も『おかえり』という気分ではなく、『なぜ帰ってきたのか』を聞いたのだった。酒に酔った彼はいつもの如く怒り、突然私の首を絞めました。私はいつも暴力を受けていたのですが、殺されるほどには、ないだろうと何処かで一応夫であることを信頼していたのかもしれません。彼は、首を絞め、倒れ込んだ私に、こたつを台ごと投げつけました。こたつは、私の体に当たり、倒れました。倒れた頭を何度も踏まれ、意識が遠のく中で、隣の部屋で寝ている子どもたちのことを思い出しました。不思議なことに痛みはなく、むしろ頭がぼーっとして気持ちいいいくらいな不思議な感覚のなか、脳が腫れているのかと思う感じがありました。このまま死ぬかもしれない。不思議なことに恐怖は消え、反抗する気力さえ湧いてきませんでした。人間というのは、本当に脳で動いているんですね。その時そう思いました。
子どもたちを抱え、階段を駆け下りた瞬間
しばらくして、私は動けなくてじっとしていました。元夫は、私が死んだのかと思ったのか、トイレに行ったのか手が止まりました。私は暴力が一時止んだ隙に、とっさに子ども二人を抱え、ダウンと携帯だけを手に家を飛び出しました。階段を駆け下りる間、泣く余裕もなく、ただ「生き延びなければ」と思うだけでした。人間いざとなったら行動できるものです。すごいです。あの時の一瞬で『殺される』と思い、私はいつも人に気を使ってしまうのだけど、あの時は、本能のままにただ自分達のことだけを思い走りました。いつもなら、子供2人階段を降りるのさえ、大変なのに、1人を歩かせ、1人を脇に抱え、『早く‼️』と駆け下りました。
震える手で警察に電話したあの時
外に出てすぐ警察に電話しました。
「夫を連れて行ってください。殺されます」
パトカーはすぐに到着し、子どもたちとともに警察署へ向かいました。あの日が、私がシングルマザーとして本当に生きる覚悟を決めた瞬間でした。私たちは、以前から警察沙汰になる喧嘩で有名だったし、元夫は警察にお世話になることが学生時代から多かったし、保護観察がついていたので、警察はすぐに駆けつけてくれました。もし、同じように悩みをもつかた、警察に一度は相談しておいた方が良いかもしれません。もちろん、警察に迷惑がかかりますが、私たちは、子供の命を預かっているので、相談だけでも、情報が残るので、こんな事件の時に説明が早くてすみます。実際のところ、親身に聞いてくれない事もありますが、DVは逃げ道を作っておく事が大事です。
DVを経験した母として伝えたいこと
- 逃げることは弱さではありません。生き抜く力です。
- 子どもを守るために、助けを求めることは必要です。
- 公的支援や相談窓口もあります。ひとりで抱え込まないでください。