父親が亡くなるとこうなる|シングルマザーが体験した年末の突然死と死後手続きの現実
2026年1月4日※本記事は、筆者が実際に体験した内容をもとにまとめています。特定の医療機関・人物を批判する目的ではなく、これから同じ状況に直面する方の参考になることを目的としています。
父親が年末に突然亡くなった
父親が亡くなったのは年末だった。 私はすでに実家を出て何年も経ち、自分で生計を立てているシングルマザーだ。 正直なところ、実家のことは「母と父の家」であり、自分の生活とは切り離して考えていた。
しかし、世帯主である父親が亡くなると、状況は一変する。 残された妻である母親が、想像以上に多くの手続きと判断を迫られることになる。
救急搬送から死亡確認までの流れ
父は自宅で意識不明となり、救急搬送された。 病院で蘇生が試みられたが、回復することはなかった。
仕事中だった私は会社から連絡を受け、車で病院へ向かった。 運転中に「もう厳しい状況です。心臓マッサージを続けているので、できるだけ早く来てください」と告げられた。
30分の道のりは、人生で一番つらい時間だった。 それでも事故だけは起こさないよう、冷静でいようと必死だった。
病院に到着し救急センターへ入ると、 素人目でも「もうだめだ」と分かる状態だった。
医師から死亡確認がなされ、時刻は10時34分。 片目が少し開いていて、目が合ったような気がしたのを、今でも覚えている。
仲が悪かった父との、突然の別れ
父とは酒癖の悪さで長年苦しめられ、正直、関係は良好ではなかった。 それでも絶縁するほどではなく、 実家に行けばお菓子を出してくれたり、数日前には荒れ地を耕しに行き、久しぶりに会話もしていた。
亡くなる数日前、飲み屋の女から電話があり、 父は泥酔して深夜に階段から落ち、骨折して入院していた。
死因がはっきりしない場合に起きること
生前、大きな持病がなかったため、 「骨折で亡くなるのはおかしい」と医師から説明を受けた。
死因特定のため死後CTを勧められたが、 最初は「もう何をしても戻らない」と断った。
しかし姉は看護師で、 「なぜ退院させたのか」と医療的な疑問を持ち、 最終的に警察と相談の上、死後CTを受けることになった。
父親の本当の死因
医師の説明によると、父は低血糖による昏睡状態だった可能性が高いという。
母が声をかけた際、父が返事のような声を出したため、 急変に気づけなかった可能性があるとのことだった。
骨折により普段以上にエネルギーが消費され、 もともと食が細く蓄積エネルギーが少ない体質のため、 生命維持に必要なエネルギーが不足したのではないか、という診断だった。
自宅死亡の場合は警察検視が入る
父は自宅で亡くなったため、警察による検視が行われた。 母は自宅に同行し、 通帳などの写真も撮影されたと聞いている。
エンゼルケアが始まったのは、すでに夕方だった。
葬儀屋との打ち合わせと現実的な問題
葬儀屋に連絡し、遺体を引き取りに来てもらった。 親族は葬儀屋で打ち合わせを行い、 故人はドライアイスで安置される。
湯灌をするかどうかなど、次々に選択を迫られる。
我が家は、父がほとんどお金を残していなかったため、 積立分の範囲内で葬儀を行う選択をした。 (葬儀費用の詳細は別記事にまとめる)
お寺への連絡と葬儀の形
幸い、我が家は代々付き合いのあるお寺があったため、 自分たちで直接連絡することができた。
そうでない家庭では、葬儀屋がお寺を手配するケースが多い。
通夜は行わず、葬儀のみを執り行った。 理由や費用についても、別途まとめる予定だ。
悲しむ暇がないほど忙しい死後14日間
一番つらかったのは、 連絡を受けて病院へ向かった車の中と、死亡確認の瞬間だけだった。
それ以降は、 連絡・検索・説明・手続きの繰り返しで、 悲しみに浸る余裕はなかった。
死後14日以内にやるべきことが、一気に押し寄せる。
父親が亡くなった後に必要だった主な手続き一覧
- 死亡診断書の取得(※原本は火葬場に回収される)
- 死亡診断書のコピー(10枚以上推奨)
- 健康保険の資格喪失手続き
- 介護保険の停止
- 年金停止・遺族年金の手続き
- 葬祭費の申請
- 市役所「おくやみコーナー」での各種手続き
- 口座解約・相続手続き
- 不動産名義変更
- 公共料金の名義変更
- 生命保険の請求
- 葬儀費用・お布施の準備
- 職場・学校への連絡
- 喪服の準備
配偶者が亡くなるだけで、これだけの手続きが一気に発生する。